2011年7月16日土曜日

中国人の訪日、費用面の懸念が減退、時間と日本語がポイント

サーチナ 3000人の中国人を対象に行った中国における対日世論調査で、訪日したことがないとした人を対象に、なぜ日本に行かないのかを聞いたところ(複数回答)、全体で「時間がない」が54.6%、「旅行の費用が高い」が53.6%となった。次いで多くなったのが、「日本語が話せない」で46.8%。
  この調査はサーチナ総合研究所(上海サーチナ)が2011年6月に実施。外務省が発表している各国の対日世論調査に準拠し、インターネット調査を行った。
  全体の回答傾向として、「時間がない」「旅行の費用が高い」の差異は微小で、その順位に明確な違いがあるわけではないが、訪日しない、できないの要因として、中国において、費用面でのハードルが圧倒的なものではないという結果は興味深い。経済成長に伴う消費水準の上昇がうかがえる結果であり、また、「時間がない」にも比較的多くの回答が集まったことは、ライフスタイルの変化も示しているといえる。
  この傾向は、収入別で見てみるとより顕著であり、月収3000元以下の低収入層では、訪日しない、できない要因の第1位が「旅行の費用が高い」であり、6割近くに達し、「時間がない」は51.4%にとどまった。月収1万元以上になると、「旅行の費用が高い」は回答率で第3位まで低落、最大の要因は60.3%の「日本語が話せない」になる。
  中国人観光客の誘致において、日本における対策でも中国語の表記・併記は力が入れられているものの一つ。現実的に、ここ数年で日本においても中国語表記が非常に多くなっているのは間違いない。しかしそれが中国消費者に認知され、「日本語が分からなくても、日本には中国語表記が多く整備され、不安がない」と思ってもらえるまでには、今回の調査結果から見ても、相当な距離があることが考えられる。(編集担当:鈴木義純)

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訪日したことのない中国人にとっての障害が「日本語」だとは意外な調査結果と感じた。
日本は近年、特に中国人観光客のために各種ガイドの中国語翻訳はもちろん、北京語フォントでの案内表示や、商業施設でのナレーション中国語 ナレーター版も作成するなど力を入れている。
しかしながら、それが中国人に周知されていなければ、誘致へはつながらない。
日本の中国人観光客に対する取り組みを中国語ホームページ制作して知らせたり、中国の旅行社等に日本の観光案内を中国語DTP翻訳しておいてみるのはどうだろうか。
日本にくれば成田レンタル携帯があり、中国格安国際電話もあるので不便はないだろう。
ますますの中国人観光客増加に期待したい。

By MT

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