2012年10月22日月曜日

中国人採用には地域・歴史的背景を考慮すべき


中国は、社会主義の国だが、実際は市場経済に移行しつつあります。
儒教的な礼節や忠孝の伝統は、社会主義時代を通して健在で、地縁、
血縁、派閥を中心にした人間関係の中で社会が動いています。
よって大半の中国企業は、会社内部の縦の命令系統ははっきりして
いるが、横の連絡がよくない場合が多い。


中国は、戦争や靖国問題で、日本との関係が話題になるが、東南アジアの国々
でこの事を問題にするのは常に中国と韓国のみであることを留意する必要が
あります。これは多分に、過去にこだわる保守的な儒教の影響によるものと
いわれています。

中国人と日本人がまったく異なる民族であり、違った歴史と思考方法を
持っていることを認識して中国人と接する必要があります。
また中国人と言っても、広大な中国では、地域によって風土や歴史的背景が
異なり、気質が違っています。それは例えば日系企業の中国人採用の際、
注意すべき点であると思います。主要都市別で以下に:

【北京】
中国の首都として生産手段を持たない北京人は、人と人との繋がりと信用を
重視しますが、見栄っ張りで行動力に欠ける部分があります。各地から人が集まり、
文化的にも仏教以外イスラム、キリスト文化も生活に根を下ろしています。
【上海】
上海人はあか抜けているが、排他的で計算高いところがあります。また自由競争
の気風の中に、計画経済時代には保守的な気風が育まれました。
【広東】
勤勉で地道に働く広東人は開放経済以降、「金のある所ならどこへでも行く」、
「金になるものなら何でも作る」と現実的に市場メカニズムに対処しています。
実地に役立つモノには価値を認めるが、学問など、抽象的なものには関心がありません。

By SY

2012年10月10日水曜日

三菱自動車、中国での販売台数減少


三菱自動車は5日、9月の中国での販売台数が前年同月比約63%減の2340台と
なったことを明らかにした。富士重工業は約64%減の1857台だった。
中国の反日デモで日中関係が悪化し、来店客が減少したためだ。
トヨタ自動車も9月の販売が8月の半分に減る見通しを明らかにしており、
自動車メーカーの業績への影響が懸念されている。
--2012年10月6日  読売新聞


国慶節(建国記念日)の長期休暇が明けた8日、北京市郊外のあるトヨタ車の専売店
に勤める現地採用の中国人人材は「9月から販売台数は6、7割減った」とさえない表情だ。
三菱自動車と富士重工業は9月の販売が前年同月に比べて6割超減った。
トヨタ自動車なども大幅な販売減となりそうだ。反日デモで客足が減り、さらに
反日感情を刺激しないように各地で開催される即売会への参加を見合わせるなど
販売促進を控えているからだ。

各社は8日、休暇明けの生産を再開させたが、最大で通常の半分程度に生産台数
を減らしている。日産自動車は広東省広州市などの乗用車工場で、通常の昼夜
2交代制から昼のみの体制で生産を再開した。生産台数は通常の半分程度の水準
とみられ、今週いっぱいは継続する。トヨタ自動車は「需要に応じて稼働を調整している」
とし、ホンダも同様に減産を実施している。

中国市場の成長を見込んで、引き続き中国人の採用も拡大し、
中国事業を強化する企業は少なくないが、
「中国事業への過度な集中の是正などを従来以上に検討する必要性も高まっている」
(みずほコーポレート銀行産業調査部)との指摘が出ている。

By SY