2012年11月15日木曜日

会社の理念に共感が必要


近頃の「中国人社員がよく辞める」という日系企業の声に対し、
日系企業に勤める中国人管理職300人にアンケートを取ったところ、
給与面以外で多く声があがったのは「会社の将来性」と「人間関係」でした。
  -- 『中国ビジネス』2012年11月号


前者に関しては、「業界的な先行きの明るさ」や「会社としての強みが明確かどうか」も
勿論ですが、それ以上に「会社の理念に共感できるかどうか」や
「会社としての方針や目標が明確かどうか」が重要だ、
という結論を出すグループが多数でした。

後者もなかなか興味深い結果です。上司、部下、同僚、部門間、取引先など
様々な人間関係がありますが、ダントツで最も多く挙げられたのは「上司」でした。
「ついていこうと思える上司かどうか」、そして「トップダウンだけでなく、
業務に対して責任を持たせてくれるか」が大きなポイントです。
これは責任感の強い管理者層に分析させたからこその結果かもしれませんが、
個人的に研修以外でも少なくない中国人社員と接触する中で、
一つの傾向であると確信しています。

もちろん給与面も大きな要因の一つです。ただ、単純に高給かどうかよりも、
明確なキャリアパスが明示され、自身が正当に評価されているかどうか、
そして自己実現を得られるかどうかが中国人人材の長期勤続の決め手となっています。
また実際の経営では、給与面は福利厚生によってある程度カバーが可能なので、
単純に額面だけに注視するのは会社として大きな誤りです。

By TH

2012年11月1日木曜日

食事中仕事の話などはマナー違反


中国のビジネスアポイント事前に電話か手紙で必ずとり、
約束時間は厳格なので、遅れないようにしましょう。
儒教の影響の強い中国では、紹介の時、形式や肩書きが重要視されます。
また中国人は礼儀を重んじますが、性格は大ざっぱなところがあります。
 -- ブログ:各国のビジネスマナー


中国の昼休みは、12時から1時までですが、11時30分から1時30分
ぐらいまでが実情。昼前だと思って訪問しても、相手が食事中だったら、
声をかけずに、諦めて昼休みが終わるまで待つことです。
中国人にとって、食事は神聖な行為であり、
仕事の話などマナー違反になります。

日系企業に勤めている母国でもビジネス経験を持つ中国人人材から
聞いた中国ビジネスに関する話ですが、
どんなに親しい取引相手でも、初めから1社に絞らず、数社と交渉して、
一番有利な相手を選ぶのが常識です。

またビジネスにおいて、書面契約の有無はとても重要です。
口約束に頼って、きちんと書類にしておかないのは言語道断で、
また、書面を取り交わしても、簡単な内容にとどめ、肝心なことは
「当事者の友好的協議」に委ねてあいまいな表現にしてしまうのは、
絶対に避けるべきです。

By SY