サーチナ 10月31日(月)16時40分配信
浙江省杭州市の西湖で13日、おぼれる女性を見て水に飛び込んで助けたウルグアイ人女性のマリア・フェルナンデスさんが31日、インタビューに答えた。 フェルナンデスさんは自分は「英雄ではない」と述べる一方で、中国人女性を岸に引き上げた際に、助けようとせず写真を撮り続けていた人が多くいたことを、 厳しく批判した。新華社などが報じた。
フェルナンデスさんは女性を助けた後、すぐに立ち去った。本人を特定できなかったので外国人の「西湖の女傑」などと呼ばれて称賛を浴びた。その後、報道写真を見たウルグアイ人記者がフェルナンデスさんと気づき、同国の駐上海総領事館もフェルナンデスさんと確認した。
フェルナンデスさんによると、13日には西湖に観光に行き、女性が水に落ちるのを見た。周囲の人はただ見ているだけだったので、最初は事故ではなく、魚でも捕っているのだろうと思っていた。水に落ちた人を撮影している人も7人か8人いた。
そのうちおぼれていると分かり、写真を撮っているだけの人々に、無性に腹が立った。中国語はできないので「人が死にそうになっているのに、写真を撮るだけなんて、どういうことか」と英語で怒鳴った。そして、自分が飛び込んで女性を岸に引き上げた。
中国では、おぼれた中国人を助けたのが外国人だったとして大きな話題になった。フェルナンデスさんは、「なぜ外国人だったのか」と疑問に感じることは理解できるが、「外国人であろうが中国人であろうが関係ない。同じ人であることが大切なのです」と述べた。
フェルナンデスさんは「現代の都市生活では人と人が互いに関心を持ちつことが少ない。友達と共に過ごす時間も少なくなりました。人間性のように、失って しまったものも多い」との考えを示し、「自分の行為がきっかけで多くの人がこのような問題を考えてくれるようになったとすれば、とてもうれしいし、私に とって大切なことです」と述べた。
フェルナンデスさんは、女性を助けたのは人としての本能にもとづくものと主張し、「自分は決して英雄ではない」と述べた。(編集担当:如月隼人)
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先日の2歳児のひき逃げ事件を思い出した。
助けたら助けたで、被害者には「お前がやった!」と罪を着せられ、関係のない見物人からは「売名行為だ!」などと謗られる中国だから、結局通りすがりの外国人にお手本を示してもらうことになるのだろう。
これを対岸の火事と思わず、どこの国の人間としても常にモラルを忘れずにいることが大切だ。
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