2011年11月30日水曜日

すぐに会社を辞める中国の人材

日本でも人材の流動化が進み「若者はなぜ3年で辞めるのか?」という本がベストセラーになったりしているようですが、中国人人材の流動性の高さはその比ではありません。なかには1つの会社で1年も働かず、職場を転々としている人もいます。
 中国には会社に対する忠誠心を持つ人はほとんどいませんので、少しでも給料の高い会社があれば、すぐにそちらに転職してしまうのです。
 また、中国は日本よりも、自ら起業して老板(らおばん、オーナー社長)になることをキャリアの最終目標とする人が多いです。このため、ちょっと優秀な人材は、仕事を覚えて業界の人脈を作ると、すぐに会社を辞めて自分で商売を始めてしまいます。
 中国では、優秀な人材に長く働いてもらうことは、日本よりずっと難しいのです。
 こうした人たちに長く働いてもらうには、今の給料を上げるだけでは限界があります。
 やはり、この会社で働きつづけてがんばれば、5年後には経理(じんり、部長)になって給料5倍、10年後には総経理(ぞんじんり、社長)になって給料10倍、というような明確なキャリアパスを示す必要があります。
 そして、そのキャリアパスが、他社に転職するより有利で、起業をするより安全であれば、今の給料は低くても、優秀な人材は会社に残るのです。
By SY

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