2012年2月10日金曜日

イケメン宅配員の指名がネット上で大人気―中国

Record China 2月8日(水)13時12分配信

2012年2月6日、人民網日本語版によると、ケンタッキーフライドチキン(以下KFC)をインターネットで宅配注文するとき、「イケメン宅配員」を指名できる。中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」にこの書き込みが投稿されると、ネット上は大盛り上がりに。「天然系」や「王子様系」、「癒し系」など、さまざまな要求が書かれたオーダー表と宅配員の写真が次々に投稿されている。一方のKFC側は「可能な範囲でサービスを提供している」とコメント。専門家によると、「『イケメン宅配員』の指名は楽しさを添えてくれる『感性消費(感覚や気分を基準において物・サービスを消費する状態)』の一つ」と分析している。中国紙「広州日報」が報じた。
▽宅配員「指名が増えても昇給はなし」

先週末、実際にKFCのデリバリー注文を体験。「まつ毛が長く、色白で、少し恥ずかしがり屋の萌え系宅配員」を指名。すると40分後、身長170センチほどの宅配員・李さんが宅配してくれた。黒ぶちの眼鏡をかけ、まだおぼこさの残る李さんは確かに、かわいい「癒し系」の雰囲気がある。「要求を一字一句印刷し、店でぴったりの宅配員をチョイス。自分が選ばれた」と話した。

さらに、「このオーダー表は、今までで一番面白いものだった。1日平均20~30件のデリバリー注文を受けるが、これと同じような要求が5、6件ある。忙しくなければ、できるだけお客様の要求に応えるようにしている。でも、忙しくなる時間帯は、商品が冷めないうちに宅配することを優先するので、要求に添えないこともある」とし、「このような斬新な要求をするお客さんは今月2日ぐらいから現れ、『美少年』や『ショタ』を望む人がほとんど」と話した。

このようにイケメン宅配員の指名は増えているものの、「自分はバイトなので、時給制。指名が増えても時給は変わらない」と李さん。「今、宅配員の指名がブームになりつつあるが、今のところ問題はないと思う」とした。

▽社会心理学専門家「イケメン宅配員の指名は『感性消費』」

中国社会心理学会の会長を務める、中国社会科学院社会学研究所社会心理学研究センターの楊宜音(ヤン・イーイン)主任は、「このような現象はミニブログの流行に伴い注目されるようになった『感性消費』の一つで、きれいな包装紙でプレゼントを包むことに似ている」と指摘。「ある人にとって食事は単なる食事。でもある人にとって食事は楽しさを増し加えることのできる時間。もし、自分の母親が届けてくれたご飯だったら、そこに『家族愛』が含まれる。今、食事も市場化された行為となっており、『イケメン宅配員』の指名は楽しさを添えてくれる『感性消費』の一つとなっている。これを決していかがわしいサービスと混同してはいけない。サービス業界では、客におじぎをすることや笑顔で接すること、きっちりした身なりをすることなどが、スタッフに求められる」と指摘。

さらに、「『オタク』たちはミニブログ上で、特定の言葉や記号で自分を表現し、自分の経験したことを他の人と共有し、自分と同じタイプの人との間で自分の存在価値を見出そうとしている」と指摘している。(編集/TF)
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イケメン宅配員を指名するというおもしろい現象。
確かに、注文したものが自分好みの人によって届けられると良い気になる。
ネットで宅配員の写真等が投稿されているようだが、そのうちDTPで冊子が作られ人気になるかもしれない。
デリバリーのカタログより宅配員のカタログを作成するほうが営業効果が高かったりして。
宅配員の好みはどれくらい消費活動に影響するのかアンケート調査をしてみたい。

By  MT

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