2012年1月26日木曜日

今年の春節は低炭素で=エコロジーな旧正月が流行に―中国

Record China 1月26日(木)9時33分配信


2012年1月24日、新華網によれば、今年の春節(旧正月)の飾りつけやあいさつ状などで環境保護重視の傾向が顕著になっている。

華やかな色とりどりの“LED”イルミネーション 、エコ素材で作られた龍の置物、音だけでごみの出ない電子爆竹、おもしろい動画の新年あいさつなど、今年の旧正月には多くのエコロジーが意識された工夫が 伝統の祝日に健康的で文化的な要素が加味されていた。低炭素生活、省エネ消費の推進など、エコロジーな旧正月は人々の心に浸透し、1つの潮流になってい る。

旧正月は中国で最も重要な伝統的祭日だ。家族が一堂に集まって祝う日であり、さまざまな消費が集中する時期でもある。普段は節約していても、年越しとあれば子供に新しい服を買い、年配者には栄養食品を贈りたい。爆竹や花火を用意し、食卓にはごちそうを並べたいのは当然だ。

だが、中国の経済発展と市民の生活レベルの向上とともに、一部行き過ぎた浪費が激しくなっている。高級店での年越しの大盤振る舞いはすでに珍しいことではない。競うように包装過剰な贈り物を贈り合い、雰囲気を盛り上げるための爆竹や花火は耳をつんざき、年越しの雰囲気を味わおうとばかり夜を徹して鳴り続 く。これでは家族の情愛や友情どころか、大量の資源の無駄遣いと環境への負担になる。全く不必要なことだ。

新年に新しさやエコ意識を加えるには、政府の指導は重要だ。灯篭をともすメンツよりも電力不足を考えるべきだ。爆竹の盛り上がりよりもエコロジーと排出削減を重視すべきだ。盛大なイメージよりもみんなで参加する低炭素運動が重要だ。まず、社会全体にエコロジーで祭日を送ろうというよい雰囲気を形成する必要 がある。

エコな旧正月をまず自分たちから始めよう。旧正月休暇は時間が十分にある。公共交通機関で友人や親せきを訪ねよう。食卓に必要以上の食品を並べない。浪費や生活スタイル、気持を少し変えるだけで、旧正月を本来の団らんと親しみを味わう機会に戻すことができる。(翻訳・編集/渡邊英子)


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シンガポールでは爆竹は禁止なので、チャイニーズニューイヤーも外は静かで、高層階・低層階とあちこちの家の開け放った窓や玄関から麻雀の音が聞こえるくらいだった。雨季の終盤だからか割と晴れた日が多く、気持ちのよいお正月らしさを感じられたものだった。

一見新しい趣向のような中国のエコな旧正月ではあるが、本来のシンプルな姿に立ち返るよい機会なのではないだろうか。新しい年の訪れを楽しんでいただきたい。

By お

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