2011年12月1日木曜日

恋した女性の窓辺に贈り物…泥棒と思われ“ボコボコ”に=寧波

 サーチナ 12月1日(木)12時48分配信

浙江省寧波(ニンポー)に住む21歳の男性、Zさんは、ある女性に恋をした。近くに住む女性だった。打ち明ける勇気はないが、自分の気持ちをなんとか示したいと思い、女性にプレゼントをすることにした。中国新聞社が報じた。

自分が恋する女性に有名チェーン店Kのフライドチキンを食べてもらおうと思った。Zさんは商売の関係で毎朝4時に起きる。そこで5月23日早朝、仕事帰りにフライドチキンの包みを、女性が住む部屋の窓辺に置いた。窓には鉄格子があり、その内側にねじこんでおいた。

「彼女に受け入れてもらえるだろうか。食べてもらえるだろうか」――。切ない“男心”にZさんの胸は痛んだ。そして翌24日、前日よりも早い時間にZさんはいそいそと、愛する女性の窓辺に足を運んだ。

フライドチキンはそのままだった。傷心のZさんは「そのまま置いていてもしかたない」と思い、フライドチキンの包みを鉄格子の隙間から引き出そうとした。

その時、室内で悲鳴があがった。中に住んでいたのは若い女性3人だ。窓の外でがさごそと音がして、だれかが侵入しようとしている。この部屋では以前、盗難の被害が発生したことがある。「まただ!」と思った。

カーテンを開け、Zさんの姿を確認して「泥棒!」と叫んだ。Zさんはちょうど、フライドチキンの包みを鉄格子の間から引き抜こうとして「悪戦苦闘」していた。女性3人を見て、意外なことに気づいた。自分が恋をした女性はその中にいなかった。部屋を間違えていた。

Zさんは、ほうほうのていで部屋を後にした。しかし、Zさんの不運はまだ続いた。呆然として近くを歩いていると、若い男数人に呼び止められた。うち何人かはビール瓶を手にしていた。ろくに言葉も交わさないうち、Zさんはいきなり、ビール瓶で頭を殴られた。それから後は、よく覚えていない。とにかく囲まれて、殴る蹴るの「ボコボコ」状態だったという。

若い男らのうちひとりは、部屋に住む女性1人のボーイフレンドだった。近くで仲間と酒を飲んでいたが、「泥棒に入られた」との電話があったため、駆けつけたという。近くでふらふらと歩いていたZさんに気づき問いただしたが、とりとめのない答えしか返ってこない。「こいつに違いない」と思い、“制裁”を加 えたという。

Zさんは複数個所を骨折し、ビール瓶で殴られた部分が裂けるなどの傷を負った。騒ぎを知った警察が数日後、Zさんを襲った男数人の身柄を拘束した。

寧波海曙区人民法院(裁判所)は最近になり、Zさんを襲った男数人に対して、最高で懲役2年の有罪判決を言いわたした。仮に相手が犯罪者である疑いがあったとしても、私的な制裁は認めるわけにはいかないとの理由がつけ加えられた。

なお、Zさんがプレゼントを窓辺に置いた部屋に住む女性3人によると、23日昼の時点で「フライドチキン」には気づいていた。「だれかが捨てたのだと思い、放っておいた」という。(編集担当:如月隼人)

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そんなところに食べ物を置かれても、傷んでいたり毒でも入ってたりしそうで気持ち悪いし、普通は食べないと思うけど。
玄関側にでも置いた方がまだましだ。まぁ、知らない人から物をもらうのは怖いから、いずれにせよ食べてもらえる可能性は低いだろうけどね。

しかし彼らの贈り物の基準が理解できない。映画などでも、大人の女性に対してぬいぐるみを真剣にプレゼントしたり(そんな幼稚なものが好きなのか!)、窓の外に食べ物を置いてみたり(カラスがつついたら却って迷惑)、どうもずれているような気がする。日本の恋愛指南本などがあっても中国語訳したところで彼らには役に立たないかもしれない。

それにしてもそもそもどうして部屋を間違えたんだ?ちゃんと確かめてからすればよかったのに。

By お

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