2011年1月13日木曜日

「泣くほどおいしいクロワッサン」に3400万円

【台北10日=東宏二通信員】台湾で、男性会社役員がインターネット上で見つけた
「泣くほどおいしいクロワッサン」のネット広告にだまされ、合計1200万台湾元
(約3400万円)を振り込んでしまう詐欺事件が発生した。台湾の民視新聞などが報じた。
男性は博士号を持つエリートだが、最初の振り込み後に詐欺グループからパン店、銀行、
金融庁にあたる金融管理委員会を装った人物から次々と電話があり、計7回も振り込んで
しまったという。

 事件は、IT企業やIT関連工場などが集積し、「台湾のシリコンバレー」と呼ばれる
新竹で発生した。博士号を持つエンジニアで会社役員の男性が、ネット上で「泣くほど
おいしいクロワッサン」の広告を見つけた。一般的なクロワッサンは1つ20~60元
(約50~170円)。「泣くほど~」は99元(約280円)と割高だが、香ばしく
焼き上がった写真を見た男性は食べてみたくなり、パン店指定の口座にATMから代金を
振り込んだという。

 ほどなく“パン店”を名乗る人物から電話で「口座番号の入力が間違っている」との
連絡があり、男性は求めに応じて再度振り込んだ。しかし、今度は「個人情報の入力が
間違っている」との電話で、再び振り込んだという。今度は“銀行支店長”から「振り込み
方法が間違っている」との電話があり、そのたびに振り込みに応じていたという。
最後の電話は“政府の金融管理委員会の代理人”を名乗る人物から。「あなたにマネー
ロンダリングの嫌疑が掛かる恐れがある。今の口座から預金を指定口座に移せば大丈夫だ」
などの“指導”があり、男性はあわてて送金。その後、詐欺と気づいたという。7回の
振り込みで被害額は合計1200万元(約3400万円)。台北都心に豪華なマンションが
購入できるほどの金額になっていた。男性は「とにかく犯人を捕まえてほしい」と話している。
結局クロワッサンを口にすることはなかった。

 台湾では日本より親族の結びつきが強いとされているからか、孫、子をかたる「オレオレ詐欺」
はほとんど発生していない。一方で、「未納の税金があり、今すぐ納付しないとあなたの
財産が差し押さえられる」などの手口の「税金未納」詐欺が多発している。振込先は、
路上生活者などから買い取った不法な名義借り口座で、被害者の手元に現金が戻るケースは少ない。

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中国じゃないけど、載せましょう。
よっぽどおいしそうなクロワッサンだったのでしょう。何か怪しげなものを買おうとしてこんな目に遭ったわけではないので、やたら気の毒に思えてしまう。
タイガーマスクじゃないけど、誰かこの可哀想な男性会社役員にクロワッサンを送ってあげてくれないかな・・・・・。

By お

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