2012年12月4日火曜日

「差不多」という言葉御存知ですか


今の中国では商談や投資話の席で頻繁に「差不多」という言葉が出ます。
これは、「俺とお前の食い違いは些細なことだ。基本的な部分はあっている
ので前に進もう」というニュアンスです。
--『中国ビジネス』2012年11月号



これで、ビジネスは基本的な部分は「可行」(カアシング)すなわちGO!となり、
わが国ならば、すり合わせで時間が掛かるところを一瞬で通り越します。
この良く出る言葉、一昔前は「馬馬虎虎」(マアマアフウフウ)でした。
いい加減に、のんびりとなどの意味でフアジイな面だけが、強調された言葉でした。

その後、その言葉は「没問題」(メイウエンテイ)となり、意味は漢字の通り、
「問題がない」ですが、デメリットは目をつむっちゃいましょうのニュアンスも多少
ありました。これが、なぜ今は、「差不多」か?と言うとそれだけビジネスチャンス
が巡ってきたということです。

そのビジネスチャンスは、中国が世界経済の中で発展の階段のちょうど真ん中
にいるからだと私は思っています。真ん中ということは、遅れている国の安価な
労働力を活用できるという面と、発展の階段の進みすぎた国の経験則のいい
面だけを真似、悪い面は反面教師として避けることが出来るということを示します。
且つ中国人人材も、アジア範囲内のみならず、世界的にも必要な人材になっています。

この経済発展の階段の中腹を猛スピードで上がっているというのが私の中国に
対するイメージです。当然、この猛スピードには副作用もあります。しかし、その
副作用の側面だけを見て、中国の経済が崩壊するように言う人は、
中国の真の姿が全く見えていないと思います。

by TF

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